So-net無料ブログ作成
検索選択

安楽死の是非 [命]

リオ・パラリンピックの陸上女子400m(車いすT52)選手で「安楽死することを考えている」と話していたベルギーのマリーケ・フェルフールト選手(37)が銀メダルに輝きました。


2016091001001783.jpg


img_e02ece1993ffd7c35178f9252cfb6f2446968.jpg


安楽死という現実を目の当たりにしている選手が銀メダルを獲得したのです。その努力と精神力の強さたるや常人では考えられません。


大会後に安楽死する意向だと言う報道もありましたが、本人がその事を否定しました。


記者会見でフェルフールト選手はこのようにコメントしたのです。


AS20160912001501_commL.jpg


「あらゆる細かな瞬間をまだ楽しんでいる」


「その時が来て、良い日よりも悪い日が多くなれば、安楽死の書類は用意してありますけれども、その時はまだ来ていない」


「もう耐えられないと感じたら自分で死を決められる。許可証の存在は私に安らぎをもたらした。限界はなるべく先延ばししたい」


マリーケ・フェルフールト選手は、15歳で障害があることが分かってから、進行性のため症状が悪化する体で挑戦を続けてきました。


この病気は、筋力が次第に衰える進行性の脊髄の病気で、持続的な痛みや発作、足の麻痺を引き起こし、その事でわずかしか眠ることが出来ないことも珍しくないようです。


そう言う過酷な日常から、患者の意思により医師が薬物などで死に導く安楽死を八年前に申請し、それが許可されていたそうで、それを公表したため、今回、クローズアップされたようです。


日本では認められていませんが、現在世界では、積極的安楽死(本人の自発的意思のもと、医師が自殺幇助すること)が認められているのは、ヨーロッパの数カ国や米国の一部の州に限られているそうです。


その中のひとつであるベルギーでは2002年に安楽死が合法化され、2015年の報告件数は2000件を超えたそうです。


なんとヨーロッパではスイスが1942年には既に積極的安楽死が合法化されていたそうです。


基本的に安楽死は、本人の意思を確認できる18歳以上が原則となっているそうなのですが、オランダでは末期がんに侵されている子供を苦痛にさらすのは非人間的だという理由から、その年齢が12歳に引き下げられているそうです。


命に関する問題ですから、安楽死の是非については本当に難しい問題です。勿論、本人の気持ちが何よりも尊重されなくてはなりませんが、そこには深く関わりあう家族もいますから。


個人的には積極的安楽死には賛成です。昼夜、激痛や発作などに見舞われ、もし回復の見込みが本当になかったとしたら。


回復の見込みがない治療に莫大なお金がかかり、それが家族の生活を大きく圧迫していたとしたら、その精神的な苦痛は計り知れないでしょう。


そして意識がなくなり、自覚のないまま迎える家族との別れは、考えただけでも切なくなります。


もし自身の心の中で、自分の生きてきた人生の総括が出来て、悔いもないと言う心境になれば、意識がハッキリしているうちに家族と最後の時を過ごし、しっかりお別れをして天国に旅立てる事はきっと多くの人が望んでいる事なのだろうと勝手に想像しています。


一方、自殺幇助に反対する団体は、医師に致死量の薬剤を処方する権限を認めることは貧困層や十分な医療を受けられない層を傷つける結果となり、「機能不全の医療システムに安楽死と言う選択肢を加えると、人々をより安価な死の選択に向かわせる結果となる」と指摘しています。


しかしオランダやベルギーあたりでは、安楽死が合法化されてから既に10年以上の月日が経過しているようですが、「死」が合法化されたことで安易に死を選んだり、また安楽死を勧められたりする人が増えるのではという懸念もあったようですが、この10年間の調査ではその割合は意外と少なかったことが判明しているのです。


本当に難しい問題です。しかし誰もが死と言う問題にはいずれ向き合うことになります。改めて考えさせられました。


それにしても「積極的安楽死」に対して「自殺幇助」という言葉はあまりにも不似合いに感じるのは僕だけでしょうか?



スポンサーリンク






タグ:安楽死
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。